Twitterで、おにまん(@oniman__yugioh)さんが面白いデッキを紹介されていましたので、解説記事をお願いしたところ快く承諾をいただきました。
永続魔法を無限に使い回す、プレイヤーの腕が試されるデッキです!
「おにまん」プロフィール
Twitterアカウント | @oniman__yugioh |
初めまして。おにまんと申します。
愛知県で交流会などのカジュアル環境で活動しており、純テーマやコンセプト系のデッキを中心に組んでいます。
今回は「永続魔法を何度も使い回す」というコンセプトのもとに組んだデッキを紹介させていただきます。
【リサイクル∞マジック】デッキレシピ
【リサイクル∞マジック】デッキ解説
【リサイクル∞マジック】考察・構築のポイント
このデッキの目標は、《七精の解門》によって永続魔法を回収してそれをコストに展開、コストにしたものをまた回収、展開…といったサイクルを完成させることです。
永続魔法を回収する体制自体はすぐに整うので、そこからいかに相手の行動を制限しながら、より盤面を強固にしていけるかが鍵になるかと思います。(動き方などについては後述します)
このデッキの最大の魅力として、「永続魔法なら何でも活かせる」という点が挙げられます。
極端な話、発動さえできてしまえばそれをコストにモンスターを展開できるので、人によっていろんな色を出せるところが楽しみの一つだと思っています。
もちろん効果も使えるほうがお得に違いないので、私のレシピで使われている永続魔法の中から恐らく見慣れないであろうカード3種を紹介します。
《禁止令》
このデッキはこれを使い回したいがために組んだようなものです。
カード名を1つ宣言して発動し、これがある限り宣言されたカードはコストぐらいにしか使えなくなる強力な効果を持ちます。
汎用カードや相手のキーカードを封殺できるのに加えて、このデッキでは一度コストで墓地に送った後回収することによって禁止するカードをリセットできる点が強みとなっています。毎ターンリミットレギュレーションを変えられる快感をぜひ味わってみてください。
《怨霊の湿地帯》
ほぼ確実にテキストの確認をされるカードです。(最新のものでも2011年らしい)
このカードがある限り、お互いのモンスターはいわゆる「召喚酔い」をするようになります。自分のモンスターが除去されてしまってもこのカードによって攻撃が制限されて次のターンへつなげられたこともありました。
デメリットとして召喚酔いを課す効果は自分にも及ぶことが挙げられますが、このデッキにおいてはあまり気にする必要はありません。このカードをコストにして展開することで自分のターンだけ制約をなくし、攻撃後に回収・発動することで相手にだけ召喚酔いの制約をかけることができます。
《闇味鍋パーティー》
ややロック寄りの効果が多い永続魔法の中で唯一戦闘をサポートするカードです。
自分のモンスター1体の攻撃先を相手が決められる代わりに、その自分モンスターの攻撃力を実質倍化させることができます。
このデッキはどちらかというと守りの体制であるときが多いため、相手が油断した瞬間にこのカードを使うことで予期せぬ大ダメージを与えられます。もし守備モンスターしかいなかったとしても《ペンテスタッグ》によって貫通効果を付与できるため、相手のライフを一気に削ることができます。
初動・回し方・展開例(先攻)
- 《暗黒の招来神》を召喚し《七精の解門》をサーチし発動。効果処理で《混沌の召喚神》をサーチ
- 《暗黒の招来神》の効果で《混沌の召喚神》を召喚し、それを《リンクリボー》へ変換。《七精の解門》の効果で墓地の《混沌の召喚神》を蘇生してそのまま《サクリファイス・アニマ》へ変換。その後3体で《ライトロード・ドミニオン キュリオス》をリンク召喚し、デッキから《黄金卿エルドリッチ》を墓地へ
- 適当な永続魔法をコストに《黄金卿エルドリッチ》を場に出す
以上の手順で永続魔法を回収できるようになるので、あとは状況に応じて場を整えていきます。
《禁止令》などで相手の動きを阻害するほか、このデッキは比較的横にモンスターが並びやすいため、4体素材の《鎖龍蛇-スカルデット》で追加パーツを集めたり《召命の神弓-アポロウーサ》で妨害を立てたりしていきます。
モンスターを横に並べる方法は主に以下のようなものです。
- 《ワルキューレ・シグルーン》SS→《ワルキューレ・セクスト》SS→《ワルキューレ・ドリット》(ここでワルキューレカードをサーチできるため召喚権があればそのままスカルデットに)
- 《サイバーダーク・ワールド》による追加召喚
- 《黄金卿エルドリッチ》や《BF-精鋭のゼピュロス》などセルフSS可能なモンスター
個人的には盤面が崩されてもリカバリーできるようドロー加速でパーツを集めておくほうが無難かと思いますが、そこは手札と相談して臨機応変にいきましょう。
初動・回し方・展開例(後攻)
先攻とほぼやることは変わりません。まずは回収サイクルの完成を目指しましょう。
先攻と違って「攻撃」という手段が増えるため、装備状態の《サイバー・ダーク・カノン》《サイバー・ダーク・クロー》の効果によりパーツを落としたり、《破械雙王神ライゴウ》で場を荒らしたりといった方法も視野に入れておくと柔軟に戦えます。
弱点と対策
このデッキは「永続魔法を除去されてもいいので回収できるようにする」という方針で組んでいる関係上、バック除去への対抗手段がほぼありません。
《ハーピィの羽根帚》といった全体除去は言わずもがな、単体除去でも回収のために必須な《七精の解門》を狙われるだけでも状況によってはかなりきつくなります。
対抗策としては、《召命の神弓-アポロウーサ》や《失楽の霹靂》で破壊効果を無効にしたり《トロイメア・グリフォン》で再セットしたりできますが、本当にこれぐらいしかないので苦手なカードは先回りして《禁止令》を出しておきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。このデッキは複数のルートから集めたピースを組み合わせて完成するパズルのようなデッキだと思っています。パズルを完成に近づける楽しみとさまざまな永続魔法を活かす楽しみを同時に味わえるこのデッキ、気に入っていただけた方はぜひ組んでみてください。
みなさんも禁止令で毎ターンリミット変更の愉悦に浸りましょう。
最後に2(編集者より)
おにまん(@oniman__yugioh)さん、ありがとうございます!
プレイヤーのカードプール知識など、腕が試されるデッキでとても面白そうです!
《禁止令》には無限の可能性がありますね。
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