【巨大天門】の特徴
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- 火力
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- 速度
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- 構築自由度
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- 使用難易度
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- 守り
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特徴 | 踏み倒し/ブロッカー |
デッキコンセプト
【巨大天門】は《巨大設計図》によって搔き集めたコストの大きいブロッカーを《スターゲイズ・ゲート》や《ヘブンズ・ゲート》から展開することで相手の動きを封じるコントロールデッキです。
《神聖龍エモーショナル・ハードコア》や《閃光の神官ヴェルベット》、《∞龍ゲンムエンペラー》といった相手の動きを強烈に縛るクリーチャーを高速で、かつ大量に並べることで相手の勝ち筋を奪い、圧殺することがデッキコンセプトになっています。
環境に多数存在するデッキに対して有利に戦えることから注目を集めています。
強みと弱み
- 一気に手札が増えるカードが多く、リソース勝負に強い
- 環境に多く存在するデッキに対して《∞龍ゲンムエンペラー》がクリティカルに刺さる
- 《神聖龍エモーショナル・ハードコア》でループデッキにも対応可能
【巨大天門】には《巨大設計図》と《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》がそれぞれ4枚採用されており、特に《巨大設計図》は1枚が4枚に化ける可能性すらある凄まじい手札補充能力を持っています。
この特徴から、他の多くのデッキの手札が枯れてしまうような長期戦や、【黒緑アビス】の《マーダン=ロウ》や《望遠テレスコ=テレス》による継続的な手札破壊(ハンデス)戦略にも屈することなく戦い続けることが可能です。
現在のオリジナル環境においては【黒緑アビス】【赤青マジック】【青黒COMPLEX】といったコスト5以下のカードを戦略の中心に置いたデッキが大流行しています。
こうしたデッキに対して《∞龍ゲンムエンペラー》を定着させることができれば、それだけで勝利できるケースすらあるでしょう。
現在の高速化した環境の中で、安定して《∞龍ゲンムエンペラー》を採用・プレイできるということ自体が【巨大天門】の強みであるといえます。
また、環境では下火でこそありますが、【マトリクスループ】や【アナカラーグラスパー】のようなループデッキと出会うこともあるでしょう。
これまでの歴史における天門デッキは受けのデッキである都合からループデッキには不利とされるのが常でしたが、状況は《神聖龍エモーショナル・ハードコア》の採用によって大きく改善されました。
指定したクリーチャーの能力を永続的に無視することで、相手のループのギミックを破壊することができるようになったためです。
結果として、【巨大天門】は現環境のデッキのほとんどに対して、五分以上にゲームを進めることができるデッキになっているといえます。
- 展開の起点である《ヘブンズ・ゲート》が手札を増やすカードの対象になっておらず、安定感に欠ける
- S・トリガーの枚数が特別多いというわけではなく、見かけ以上に速攻デッキに突破されやすい
- 《闘門の精霊ウェルキウス》のドロー効果が強制であるため、山札切れによる敗北が発生しうる
【巨大天門】では《巨大設計図》と《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》の呪文面《ギャラクシー・チャージャー》を用いて手札を増やしますが、《巨大設計図》は「コスト7以上のクリーチャー」を、《ギャラクシー・チャージャー》は「エンジェル・コマンド》を対象にするため、《ヘブンズ・ゲート》にアクセスすることができません。
これらからアクセスできる《星門の精霊アケルナル/スターゲイズ・ゲート》があるとはいえ、あちらは展開数が少ないため、痒い所に手が届かない状況になりやすいです。
【巨大天門】は大量のブロッカーを有する都合、守備よりのデッキに見られがちですが、S・トリガーを持っているカードは《ヘブンズ・ゲート》と《水雲の聖沌5u107n》の2種類のみであることが大半であり、決して多いとは言えません。
シールドの状況によっては、何もできずに負けてしまうことがあるでしょう。
また、先の二つを乗り越えて上手く動けていても油断は禁物です。
《闘門の精霊ウェルキウス》は「自分のクリーチャーがバトルに勝つ度にカードを1枚引く」という効果を持っています。
この効果は強制的に発動してしまうため、相手が大量のクリーチャーを展開できるデッキの場合には注意が必要です。
元々《巨大設計図》や《ギャラクシー・チャージャー》で山札を大量に消費していることが多い【巨大天門】は、相手の一斉攻撃をブロックしている中で山札がなくなってしまうことがあるためです。
この特徴から、盤面で有利に戦えていても、突然に敗北してしまうことがあるでしょう。
【巨大天門】の主要カード
- 《巨大設計図》:【巨大天門】が手札を管理する上で用いる重要なカードです。
山札の上4枚から「コスト7以上のクリーチャー」を全て手札に加えることができるため、以降の展開で用いるクリーチャーを大量に補充することができます。 - 《支配の精霊ペルフェクト/ギャラクシー・チャージャー》:クリーチャー面が相手の動きを制限するブロッカー、呪文面が手札とマナを同時に増やす有用な初動となっている強力なツインパクトカードです。
特にクリーチャー面の《支配の精霊ペルフェクト》は一度場に出るとほとんどの状況で場を離れず、相手の行動回数を強力に制限するため、多くのデッキを機能不全にしてしまいます。 - 《ヘブンズ・ゲート》:大型ブロッカーの展開を行うカードです。
初出こそ古いですが、わずか6コストで、コスト制限なしに2体のブロッカーを踏み倒せるのは現代からみても破格のスぺックです。1枚トリガーするだけで、戦況を一気にこちらに傾けてくれます。
- 《闘門の精霊ウェルキウス》:登場時とバトルに勝った時に文明を問わずにブロッカーを踏み倒すことのできる大型ブロッカーです。
後述する《∞龍ゲンムエンペラー》を場に出す際の中継役として用いられます。それが手札にない時でも、シンプルにブロッカーの頭数を増やすことで鉄壁の布陣を作り出します。 - 《∞龍ゲンムエンペラー》:場にいる限り、「コスト5以下のクリーチャーと呪文の能力を無視する」という強力な制圧効果をもったブロッカーです。
デュエル・マスターズ自体のインフレにより強力なカードのコストは小さくなる傾向があり、現在の環境デッキに占めるコスト5以下のカードの割合も多くなっています。
そこで、このカードの持つ影響力も自然と大きいものになっており、相手のデッキによっては1枚で勝負を決めてしまいます。
基本的な動き
【巨大天門】
序盤では《巨大設計図》や《ギャラクシー・チャージャー》、《フェアリー・パワー》を使って手札とマナを増やすことが重要です。特に3ターン目にマナを増やすことができれば、次のターンに《スターゲイズ・ゲート》に繋がるため、積極的に目指していきましょう。
《スターゲイズ・ゲート》や《ヘブンズ・ゲート》を使って盤面を展開し始める時期です。《闘門の精霊ウェルキウス》を経由してブロッカーを大量に並べ、相手の攻撃を通さないゲームメイクを心掛けましょう。
終盤においては、《∞龍ゲンムエンペラー》と《神聖龍エモーショナル・ハードコア》の能力で相手の主要なカードを無効化し、逆転の目を奪いながらトドメを刺しましょう。
プレイングのコツ・注意点
《神聖龍エモーショナル・ハードコア》の宣言に注意する
《神聖龍エモーショナル・ハードコア》は指定したクリーチャーの能力を無視する能力によって、戦場を支配することに長けていますが、上手く活用するためには相手のデッキに対する理解が必要です。
相手のマナゾーンや墓地に置かれたクリーチャーを注視するのはもちろんのこと、普段からトレンドのデッキについては情報を仕入れておきましょう。
例えば、【黒緑アビス】は《超霊淵ヤバーダン=ロウ》を獲得したことにより、《聖魔連結王ドルファディロム》を採用する型が現れています。
《∞龍ゲンムエンペラー》が場にいれば《超霊淵ヤバーダン=ロウ》の能力を無視できるため、そこまでの脅威ではありませんが、そうでなければ突然の《聖魔連結王ドルファディロム》によってせっかく展開したブロッカーを一掃された上に多色でない呪文を封じられ、一気に劣勢になってしまいます。
このように、デュエル・マスターズでは既存のデッキに新たなアプローチを加え、環境に存在するデッキに対して有利に戦おうとする試みが常に行われています。
そうした環境のトレンドを知っておくと、有利に戦える局面も増えていくでしょう。
デッキ構築のコツ
大会入賞・優勝デッキを参考にする
大会で実績のあるデッキを参考にすると、採用カードの枚数や相性の良いカードなどが分かりやすいです。
基本的なカードは、2024年4月6日(土)発売の『いきなりつよいデッキ 守りの王道』を購入することで揃えることができます。
また、シングル購入だと約10000円以上かかるところを、定価500円と安価で入手できます。
相性の良いカード
【巨大天門】は現在、環境で非常に注目されているデッキであり、その分これまでに紹介したカードのシングル価格は高騰しています。
そこで、デュエル・マスターズに参入・復帰したばかりの方など、それらの購入にハードルを感じるという方に比較的安価なカードを提案していきます。
《終末縫合王ミカドレオ》
召喚した時に発動するダイナミックな踏み倒し効果が着目されがちなこのカードですが、このデッキでなら容易に達成可能な特殊勝利効果を持ってもいます。
盤面を維持してしまえば勝利できるということで、場合によっては《∞龍ゲンムエンペラー》を絡めて殴り切るよりも簡単です。
終末縫合王 ミカドレオ KGM 水/闇/自然文明 (10)
クリーチャー:ディスペクター/ゴッド/ゼニス 19000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
ブロッカー
Q・ブレイカー
このクリーチャーが召喚によって出た時、自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から好きな数のクリーチャーを出し、残りをマナゾーンに置く。
自分のターンのはじめに、バトルゾーンに自分の、コスト8以上のクリーチャーが4体以上あれば、自分はゲームに勝つ。
《真邪連結バウ・M・ロマイオン》
登場時に墓地から呪文を回収する効果で《巨大設計図》や《ヘブンズ・ゲート》を手札に戻し、このクリーチャーの「Exライフ」シールドが離れた時の能力で踏み倒すという自己完結した動きができるカードです。
相手に除去カードや「攻撃もブロックもできない」効果を付与するカードを使われても呪文を踏み倒すことができるので、一度出てしまえば簡単には負けなくなります。
真邪連結 バウ・M・ロマイオン P(R) 光/火文明 (8)
クリーチャー:ディスペクター/エンジェル・コマンド/ナイト 14000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
ブロッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーが出た時、呪文を2枚まで、自分の墓地から手札に戻す。
このクリーチャーが攻撃する時、またはこのクリーチャーの「EXライフ」シールドが自分のシールドゾーンを離れた時、コスト8以下の呪文を1枚、自分の手札からコストを支払わずに唱えてもよい。
S・トリガーで「閃光の守護者 ホーリー」入れても良い